本日は、東京都足立区北千住の本町支店にお持ち込みの“JUKI 職業用ミシンTL98SP”を修理しました。
担当は、ミシンショップタケダ修理センターの粟井と申します。
今回の依頼内容は…
『はずみ車が重い…』
そんな依頼です。
【故障内容】
・釜の糸絡み
・糸立て棒破損
・下糸巻き糸案内修正(曲がってる)
片づける時に、何処かにぶつけてしまったのでしょうか?
2本あるはずの糸立て棒が折れてしまってます…
メーカーの部品の供給は、販売終了から大体8年と言われてます。
このミシンは2000年前後に販売してた商品なので、既にメーカーに部品はありません…
しかし、当修理センターでは、
“下取りや古いミシンの回収を積極的に取り組み、メーカーに部品が無いパーツもかなり保有してます”
今回も中古部品にはなりますが交換させていただきました。
プラスティック部品なので、若干の黄ばみは気になりますが使用には全く問題ありません。
糸切り機能搭載ミシンは、細かい糸くずがたまりがちなので、針板を開けて釜周りの掃除は必須です。
はずみ車が動かなくなるのも、糸絡みが原因のケースが殆どです。
今回お預かりさせていただいたミシンも、針板を開けるとかなり埃と細かい糸くずが溜まってました。
綺麗に掃除してから注油、
少し力を入れてはずみ車を動かしてみましたが釜は動かず…
ドライバーで少し敲いてみましたがそれでもうんともすんとも言わず…
こうなると釜を分解して、原因となってるであろう糸絡みを解消する必要があります。
いわゆる分解修理ですね。
幸い釜は細かいキズだけだったので、分解して錆びを取り除き綺麗に研磨して、針と釜のタイミングを合わせて元に戻しました。
外せるパーツは全て外して埃やゴミを全て取り除き、上糸調子器も調整します。
最後に曲がってしまってた糸案内を適切な位置に戻し、下糸がボビンに綺麗に巻けるかを何度かテストして完成です。
お客様には、今後のメンテナンスをお願いすることになります。
『たまにで大丈夫ですので、針板を開けて釜の周りだけは掃除してくださいね。』
同じタイミングで注油していただく事もお願いしました。
メンテナンスさえして頂ければまだまだ働いてくれそうです。
≪今回のミシン修理作業内容≫
メーカー|JUKI 職業用ミシン
機種名・型番|TL-82
故障内容|下糸巻き不良・下糸巻き時に針棒が動く
修理箇所|下糸巻き部及びプーリークラッチ分解掃除及び注油・その他全体的に分解掃除及び注油
JUKI公式HPでも当店が紹介されてます。
『ミシンの調子が悪い!』と感じたら…
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