本日は、東京都荒川区日暮里の繊維街にある日暮里店にお持ち込みいただいた“JUKI 職業用ミシンTL82”を修理しました。
担当は、ミシンショップタケダ修理センター1級機械縫製整備士の名取です。
JUKIと言えば職業用ミシン、
その先駆けとなったのがこのTL82ですよね。
今回のお客様は、このミシンを、なんと知人から譲り受けたとのこと…
流石は生地の街、日暮里ですねー!
このミシンを知人から譲り受けるなんて、ただの素人ではありません。
このミシンはモーターがついてないので、このままでは動きません。
つまり自宅には、このミシンを使用するための、大きな足踏みテーブルがあるということです。
一体、このお客様のミシンを使用する目的は?(あとでその理由が分かりました)
では早速修理を始めていきます。
『下糸巻き不良…』
【故障内容】
・下糸巻きの動きが鈍い
・下糸巻き時に針も動く
典型的な油切れの症状ですね…
このミシンは鉄の塊で、連結もほぼ金属なので、使わずに放置すれば当然錆びます。
今回の修理は、外せる場所は全て分解し、錆びを取り除き全ての連結に注油。
全体的な動きをよくしてから、最後に細かい調整をしようと思います。
綺麗に掃除して注油後、サンプルのモーターを使って高速回転で動かします。
高速回転で動かすことで、こびり付いた錆びを取り除き、動きが軽くなります。
下糸巻きの時に、針棒が動かないように、針棒を押さえながらはずみ車を動かします。
この作業で少しずつ、はずみ車が軽くなりました。
糸調子もきちんと取れるように、バネの強さを調整しなおし、糸調子皿の錆びもスチールウールブラシを使って綺麗に磨きます。
釜と針板の細かいキズを研磨してから、最後に針と釜のタイミングの微調整で完成です。
TL82は、1982年~1996年に販売してたミシンなので、少なく見積もっても30年は経過してますが、まだまだ働けそうですね。
ちなみに、このミシンの持ち主様は、某有名洋裁学校に通う生徒さんだったようです。
なるほど!!
納得です。
≪今回のミシン修理作業内容≫
メーカー|JUKI 職業用ミシン
機種名・型番|TL-82
故障内容|下糸巻き不良・下糸巻き時に針棒が動く
修理箇所|下糸巻き部及びプーリークラッチ分解掃除及び注油・その他全体的に分解掃除及び注油
JUKI公式HPでも当店が紹介されてます。
『ミシンの調子が悪い!』と感じたら…
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