本日は、東京都荒川区日暮里の繊維街にある日暮里店にお持ち込みの“ジャノメ家庭用コンピュータミシン999SP(モデル840型)”を修理しました。
担当は、ミシンショップタケダ修理センター1級機械縫製整備士の斉藤です。
今回の依頼内容が、
『糸調子が合わない…』
そんな内容です。
このミシンは本来、生地の厚みには関係なく、自動で糸調子を取ってくれる機能を搭載したミシンです。
15年前に当店で購入いただきました。
お店には糸調子不良で持ち込みいただいたはずでしたが、実際には生地を全く送ってくれない状態でした。
送り歯が針板から殆ど見えてきません…
この状態では生地は送れません。
送り歯が上がってこないのは、送り歯を上下させる機構の問題や送り歯に糸埃などが詰まってる可能性が考えられます。
今回は送り歯を上下させる機構が正常な動きをしてないことが原因でした。
糸埃などを全て除去し古いグリスを取り除いてから高さ調節を行うことで、正常な送り歯の動きを取り戻しました。
今度はご依頼の糸調子の状態を確認してみると、確かに下糸が弱く上糸がつれてる状態を確認しました。
下糸は内釜にある小さなマイナスのネジをドライバーで左右に回すことで下糸の強弱を調整することができます。
内釜は消耗品なのであまり酷くなると交換をお勧めしますが、今回は微調整で糸調子を改善することが出来ました。
長年の使用による部品の劣化や糸埃などが多くたまったせいで、送り歯や糸調子のバランスが崩れてしまったようです。
内釜による下糸の調整は、こだわり過ぎると戻せなくなるので、あまりメーカーではお勧めしてません…
最近ではネジ部分をペイントで固定し簡単に回らないようにもしてます。
まずは内釜とその周辺を綺麗に掃除することが先決です。
その後、この小さなネジの微調整でも、うまく糸調子を合わせることが出来なければ必ず専門家にご相談ください。
ミシンをよく使っていただけるお客様なので、今回の修理は経年劣化で全体的なメンテナンスが必要と判断しました。
メーカー|JANOME 家庭用コンピュータミシン
機種名・型番|999SP(Model840型)
故障内容|糸調子・送り機構不良
修理箇所|送り機構の分解調節・上下糸の張力調整・清掃注油
JANOME公式HPでも当店が紹介されてます。
『ミシンの調子が悪い!』と感じたら…
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