本日は、東京都江東区の大島店にお持ち込みの“ブラザー家庭用ミシン PS50(ELU51)”を修理しました。
担当は、ミシンショップタケダ修理センター1級縫製機械備士の斉藤です。
今回の内容が、
『下糸をすくわず縫えない…』
そんな内容です。
下糸をすくわなくなる原因は針と釜のタイミングや針曲がり等が考えられますが、今回は針棒に原因がございました。
針棒を手で動かすとぐらぐら状態です…
針を止めるネジは通常左を向いてますが、手で動かすと簡単に向きが変わってしまいます。
上下にも簡単に動いてしまうので針と釜の位置関係も当然バラバラです。
これが下糸を拾い上げない原因でした。
黒く丸い箇所が針棒を固定しているネジで、位置の調整後、ネジを締める修理となります。
針棒の固定修理後、釜周りの埃掃除や注油作業を行い修理は完了いたしました。
修理としては比較的簡単な作業となりますが、大切なのは今後のご使用方法についてのアドバイスです。
このミシンのシリーズでは針棒の修理が非常に多く、主に厚地や固い生地の縫製中に起こります。
今回ご依頼のお客様もお子さんのカバンの取っ手を縫う際に故障してしまったそうです。
このミシンはパワーも弱く、厚地を縫うにはあまり適しません。
このミシンで今後も同じような生地を縫えば、かなり高い可能性で故障します。
もし今後も同じような生地を縫うのであれば、修理自体お勧めしないことをお客様には正直に伝えました。
お客様からは、今後は私共のアドバイスを理解して、縫う生地を考えるということだったので修理させて頂きました。
≪今回のミシン修理作業内容≫
メーカー|brother 家庭用コンパクトミシン
機種名・型番|PS50(ELU51)
故障内容|下糸をすくわない
修理箇所|針棒固定・掃除及び注油
brother公式HPでも当店が紹介されてます。
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