本日は、千葉県の柏店にお持ち込みの“ブラザー コンピュータミシン LS700(cps5231)”を修理しました。
担当はミシンショップタケダ修理センター1級縫製機械整備士の名取です。
今回の依頼内容が、
『目が飛ぶ…』
そんな内容でした。
微妙にですが、針棒と釜のタイミングがズレてます…
この状態では確かに“目飛び”することがあるはずです。
これ以上ずれると針が釜に接触して、釜を傷つけることもあるので、目飛び程度で、まだ縫えるこの状態で修理に持って来てくれたことは良かったと思います。
今回、修理をお持ち込みいただいた経緯が、ニットを縫ったときに全く縫い目にならなかったということでした。
恐らくですが、普通の縫いやすい生地なら、この程度のズレなら、それなりには縫えたと思います。
これが不幸中の幸いで、ニットを縫うと、釜のタイミングがずれてなきうても目飛びすることがあります。
伸縮性のあるニットを縫うにはテクニックが必要です。
ミシンの機能に頼るのなら、押さえの圧力を弱くします。
また針も目飛びしにくい専用の針(HA×1SP)を使うのも効果的です。
下記の写真が、針棒と釜の正常なタイミングで、上の写真と比べると、微妙にズレてることがわかると思います。
無理に厚地を縫ったり、生地を針穴に食い込ませた時などにズレたのではないかと思います。
針棒と釜のタイミングを正常に改善しましたが、はずみ車に若干の違和感も感じたため、天秤クランクを分解清掃及び注油して、その違和感が取れたところで修理は完成です。
ミシンは、酷使して壊してしまう方は少なく、殆どのお客様が、久々に引っ張り出して使ったことで、何かしらのトラブルを起こしてしまうケースが多いのが実情です…
私共、整備士からアドバイスさせていただくことは、定期的に通電して使ってあげることです。
これが何よりもミシンを壊さない唯一無二の方法だと思います。
私のアドバイスが、少しでも参考になれば幸いです。
メーカー|brother 家庭用コンピュータミシン
機種名・型番|LS700(CPS5231)
故障内容|目が飛ぶ
修理箇所|針釜タイミング調整・全体的に分解調整及び注油
brother公式HPでも当店が紹介されてます。
『ミシンの調子が悪い!』と感じたら…
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