本日は、東京都豊島区池袋の池袋店にお持ち込みいただいた“ブラザーコンパクトミシン EL132”を修理しました。
担当は、ミシンショップタケダ修理センター1級縫製機械整備士の名取です。
今回の依頼内容が、
『縫えない…』
そんな依頼内容です。
【故障内容】
・釜のタイミングずれ
・天秤の糸絡み
症状としては完全な釜のタイミングずれです…
ミシンは針が生地を貫通して下がり、最下点から少し上がった位置で釜が糸をすくい縫い目を作ります。
つまり釜のタイミングがずれれば、下糸はすくわず縫い目にはなりません…
この症状は一般的には許容範囲を超えた厚地を縫った際に起きるトラブルです。
今回修理させていただいたミシンは、いわゆる“コンパクトミシン”という部類で厚地には正直向きません…
よくお客様から…
『ジーンズの裾上げ程度が縫える安いミシンないかしら…』
そんなご要望をいただきますが…
ジーンズの裾上げがスラスラ縫えるようなミシンは安くはありません。
厚地から薄地までストレスなくスラスラ縫えるミシンなら逆に高額で、安価なミシン程、厚地から薄地までスラスラ縫うにはテクニックが必要となります。
今回の修理も、お客様にはそんなリスクを説明させていただいた上で承ります。
はずみ車を回してみると、かなり重たくなってました…
調べると、天秤にかなりの糸が絡まってました…
これも、釜のタイミングがずれた原因だと思います。
綺麗に糸絡みを除去しミシン全体を軽くした上で釜のタイミングを合わせます。
お客様には、修理になってしまった原因と、今後の使い方、メンテナンス方法をしっかりと説明させていただいた上での引き渡しです。
もしまた同じ症状になってしまった時は、買い替えの検討もお願いしました。
私共整備士は、お客様からご依頼いただければ喜んで修理させていただきますが、プロとして、修理のリスクもお話させていただかなければなりません。
≪今回のミシン修理作業内容≫
メーカー|brother コンパクトミシン
機種名・型番|EL132
故障内容|釜のタイミングずれ・糸絡み
修理箇所|釜のタイミング調整・糸絡み除去・全体点検・注油
brother公式HPでも当店が紹介されてます。
『ミシンの調子が悪い!』と感じたら…
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