本日は、東京都荒川区の日暮里店にお持ち込みいただいた“ブラザー刺繍機能付きコンピューターミシン D9700F(EM107)”を修理しました。
担当はミシンショップタケダ修理センター課長1級縫製機械整備士の斉藤です。
今回の依頼内容が、
『厚地を縫うと針が刺さらない…』
ついでに、購入してから約20年になるので、全体的なメンテナンスも合わせて承りました。
【故障内容】
・厚地を縫うと針が刺さらない
・メンテナンス希望
まず、修理箇所ですが、結論から申し上げますと、家庭用ミシンでは少々無理がある“帆布(はんぷ)”が原因でした…
帆布は、平織りで織られたかなり厚手の布で、家庭用ミシンで縫うには限界があります。
今回、ご用意されてた帆布が特に厚くて、針の番手を太くしても、到底貫通するようなレベルではありませんでした…
これが原因か、普段から厚地が多いのか、押さえが通常よりも上がってしまってたのも原因の一つでした。
まず、押さえ棒を少し上げて、通常の位置に戻し、綺麗に掃除・注油します。
続いて、釜周りも点検します。
こちらも、かなりの使用頻度が伺える状態でした。
まずは埃や糸くずを綺麗に除去します。
ボビンケースや釜のキズの研磨、釜止めの位置も微調整します。
糸切りも細かい錆びを取り除きます。
最後に注油して完成です。
取り付け後の糸切りの状態も問題なく作動しました。
刺しゅう機も、かなり汚れてたので分解して掃除してメンテナンスは完了です。
販売中止から10年も経過すると、メーカーの部品供給もストップするので、今回のメンテナンスはタイミングが良かったのです。
これ以上酷使して、パーツ交換にでもなれば、最悪は修理が難しくなることもあります。
その前にお気に入りのミシンをメンテナンスできたのは、個人的には良かったのではないかと思いました。
≪今回のミシン修理作業内容≫
メーカー|brother 刺繍機能付きコンピューターミシン
機種名・型番|D9700F(EM107)
故障内容|押さえ棒不良
修理箇所|押さえ棒調整・分解掃除(釜研磨・糸切り錆び除去・釜止め位置調整・全体注油)
brother公式HPでも当店が紹介されてます。
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