本日は、東京都足立区北千住本店にお持ち込みいただいた“ブラザー家庭用コンピューターミシン S500(CPS7301)”を修理しました。
担当は、ミシンショップタケダ修理センター1級機械縫製整備士の名取と申します。
今回の依頼内容は…
『針が下りたまま上がってこない…』
そんな内容の修理依頼です。
【故障内容】
・針と釜がぶつかる
よほど何か厚いものでも縫われたのでしょう…
針棒と釜のタイミングが完全にくるってしまってます…
テレビ通販などでよく“ジーパンの重ね縫いもスラスラ縫える!”
こんなふれこみの安いミシンをよく見かけますが、
平らなデニム素材を何枚か重ねて、それを上から縫うだけならそりゃー縫えますよー…
ジーンズの裾上げなど、難しいのは段差です!
薄いところから段差を上がったり…
押さえ金が安定してない状態で厚いところから下がったり…
普通に縫えば、プロが仕上げるような裾上げはまず不可能です。
デニム専用の針に変えるのは当然で、太い糸を使ったり、硬い生地なら平らにするために木槌などでたたいてなるべく平らにしたり…
それなりのテクニックが必要となります。
“やはりミシンはアフターフォローが必要な商品だと思います!”
こんな時は電話やメールで1本ご連絡いただければ、縫い方を適切にアドバイスをさせていただくことができます。
家電量販店のスタッフにはない情報です。
それでは早速分解して釜のタイミングを取ります。
細かい埃や糸くずも綺麗に掃除してから、針を釜にぶつけてますので内釜を丁寧に研磨します。
キズに糸が引っ掛かれば、糸絡みや糸切れの原因にもなりますので、手で触っても違和感がなくなるまで研磨します。
ボビンケースは針が貫通してましたのでこれは交換しました。
ボビンケースは1,000円程度の部品なので…
ねん挫した時の足と一緒で、一度釜のタイミングを崩してしまえば、やはり新品と同じ状態に戻す事はできません。
今後の使い方、厚いものの縫い方、そして今後のメンテナンス方法を丁寧にご説明させていただき修理は完了です。
≪今回のミシン修理作業内容≫
メーカー|brother 家庭用コンピューターミシン
機種名・型番|S500(CPS7301)
故障内容|針と釜がぶつかる
修理箇所|針と釜のタイミング調整・釜研磨・ボビンケース交換・その他全体的な清掃及び注油
brother公式HPでも当店が紹介されてます。
『ミシンの調子が悪い!』と感じたら…
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