本日は、東京都江東区へ出張修理で“職業用ミシン RT-3”の修理をしました。
担当は、ミシンショップタケダ修理センター1級機械縫製整備士の斉藤です。
今回の依頼内容が、
『足踏みミシンの皮ベルト交換…』
そんな内容です。
「ミシンの動きはスムーズで縫い調子も問題なく使用していたが、踏み板を踏んでもベルトがスリップして縫えない…」
そんなお電話を頂戴しました。
ご依頼のミシンは以前当店でオーバーホール修理をさせて頂いたミシンです。
足踏みミシンのベルトの素材は皮で、使用量や年数で劣化が起こり伸びたり切れたりします。
ベルトが伸びただけなら交換はせず、短く詰める作業で大丈夫ですが、今回は劣化もありましたので、交換作業を選択させて頂きました。
専門店ではこのような道具でベルトの交換作業をします。
ベルトカットも穴あけも取り付け金具の固定もこれ一つでできる優れものです。
皮ベルトの交換はご自身でされている方もいらっしゃいますが、交換の際は注意が必要です。
もしご自身で交換される場合は…
まず、皮ベルトには家庭用ミシン用と職業用ミシン用があり、長さや太さが違いますので購入時に注意が必要です。
皮ベルトは家庭用も職業用も少し長めにカットされてますので、ミシンを台にセットして適切な長さにカットする必要があります。(長すぎてもダメ、短すぎてもダメです)
取り付けの感覚としては、新品のベルトは多少伸びますので、少しきついぐらいがベストです。
交換後は少し重たいかもしれませんが少しずつ馴染んで軽くなるはずです。
また、取り付けの際はベルトによじれがあると異音の原因となりますので注意が必要です。
ベルトが伸びてしまった場合は、ベルト自体が劣化してなければカットしてお使いいただいても大丈夫です。
足踏みミシンはおのずと古いミシンなので、ミシン自体が焼き付きなど劣化してる場合はベルトにも負荷がかかります。
その場合は、新品のベルトに交換してもまたすぐにダメになってしまうので、その見極めも重要になってきます。
機械があまり得意でない方は、かえって無駄な出費にもなりかねませんので、専門店に相談することをお勧めします。
ベルト交換後は簡単なメンテナンスをさせていただき修理は完了です。
≪今回のミシン修理作業内容≫
機種名・型番|職業用足踏みミシンRT-3
故障内容|皮ベルトの交換
修理箇所|皮ベルトの交換及び注油調整
『ミシンの調子が悪い!』と感じたら…
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